べっ甲は天然素材であるため、均一に平面ではありません。
このあとの工程で圧力を加えて素材同士を貼り付けるのですが、その前の段階で熱を加えてある程度均一な平面に材料を整えておきます。
この手間をかけることにより、より安定した材料をを作ることができます。
写真では伝わりにくいかもしれませんが、分厚い鉄板を火で高温に熱しています。
その熱した鉄板の上に丈夫な布生地をしき、かなりの熱と蒸気を加えて素材の曲がり等を矯正していきます。
職人の手の感触や目視によりで材料の状態を確認しながら下地を整えていきます。