今回は修理ではなく、こちらのくしのリメイク加工です。
もともとのくしはちゃんと歯がついていたのですが、加工の途中でアップしようと思いついたので、こんなかわいそうな画像になってしまいました。
とても綺麗なクシです。ずっと受け継いでこられたそうですが、お着物も着なくなってしまわれたので使う機会が無くなってしまったのでリメイクをされたいとのことでした。
とても図柄が綺麗なので細かくカットして行う加工よりこの図柄を生かした感じの加工をすることをご提案させていただきました。
チョーカータイプのネックレスを作成いたします。
・作業1:デザインを起こす。
今回はある程度のイメージだけ決めて、あとはおまかせとのことでしたのでどんな形にするか、大まかなデザインをお客様と決めてその後のデザインはお任せしていただけることになりました。
今回は、このくしのカラーコピーを取って、色々な形を試してみました。
このくしはやはり蒔絵が素敵なので可能な限り残したいと思います。
はじめはシンプルに綺麗なアールを描いたシンプルなデザインがいいと考えていましたが、よく見ると結構歯が蒔絵の部分に波状に切れ込んでいました。
これでは、一番歯が入り込んでるところをアールの頂点にしてデザインを決めなければならなかったため、大部分を切り落としてしまって、結局素敵な蒔絵がほとんど、切れてしまいます。
悩んだ結果、波状にデザインを変えてしまいます。
バランスがいいようにデッサンを描いて、決まったデザインに従って加工をはじめていきます。
大変申し訳ございません。
作業工程の画像を撮るのを忘れていたため、いきなり完成間近になってしました。
この部分が今回はチョーカータイプのネックレスのトップ部分になります。
別途、新規にこしらえたネックレスの首周り部分のパーツと組んでいきます。
今回加工をしたパーツと新規に作ったパーツを組み上げて、最終的仕上げを行ったあとの画像です。
とても素敵にリメイクできました。
お客様もこれで使用できると喜んでおられました。
こちらもとても素敵な気持ちになりました。
これからも、代々受け継いでいってください。