足の部分が真ん中から折れてしまっています。
先っぽの方は無くなってしまっていたので、足の部分だけ取り替えることになりました。
・作業1:折れてしまった足を抜き取ります。
これを抜くのも結構大変なんです。蒸気をあてながら少しずつゆっくり抜きます。
抜き取った玉の部分が右の写真です。とても素敵な玉です。
・作業2:足の部分の作成
足の部分は全てべっ甲で作成されています。
元々の足は松葉状になっていなかったそうですが、今回は松葉状にして作成しました。
※松葉:真ん中の部分を割いて、髪にさした時に収まりがいいようにします。また、この部分に糸をとし、その先にヘアピンをつけて落下防止にしたりします。
玉に差込む部分は段差をつけて少し小さめの差込み部分を作成しています。
こうする事で差し込み部分が奇麗に隠れ、仕上がりも美しくなります。
・作業3:差し込み
何回も微調整を行い緩すぎず、きつすぎず丁度いいサイズに差込部分を削っていきます。
とても素敵な玉かんざしが蘇りました。
また末永く楽しんでください。