時計のベルトの磨きです。
べっ甲は水分、油分にあまり強くないので汗などが付いたまま放置してしまうとツヤが無くなってしまいます。
特に時計やメガネのように常に肌に触れる物は外した際に乾拭きするだけで、ツヤの持ちも大分変わってきます。
ただ万が一ツヤが無くなってしまっても機械で磨けばツヤは戻ります。
あとはただツヤが無くなっただけならまだいいのですが、もっとひどくなるとヒビ割れしたりしてしまいます。
そうなってしまいますと、機械で磨いても完全にはキレイにはならないかもしれませんので、やっぱり日頃の乾拭きが大事になってまいります。
作業後がこちらです。
このように機械で磨けばツヤは戻ります。
ただホントに若干なのですが、薄くはなってしまいます。
あと今回はお客様の腕に合わせてベルトのカーブを緩くしました。
べっ甲は熱を加えると少し柔らかくなるので、このような調整ができるのです。
時計のベルトはもちろんですが、メガネのツル、かんざしなど自分の体に合わせて調整できるのがべっ甲ならではですね。
ただ古いべっ甲は乾いてしまっているので、あまり曲げるとヒビ割れてしまう可能性がありますので、詳しくは実際に見させていただいてからの判断となります。
是非ツヤが無くなってひどくなる前に磨いてみてはいかがですか!?